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人に成れたか

成人の皆様、おめでとうございます


成人の日になると、毎年得も言えぬ気分になります。

成人の日を既に終えた一般人は大半が、あの時楽しかった、行けばよかった、なんとも思わない、の三パターンに区分されるそうですが、どれでもない、得も言えぬモヤモヤ。


基本的に通過儀礼や風習は大事にする節があり、年越しそば食べておこうとか、正月に御節は作れないけどせめてなますだけは食べようとか、節分には恵方巻きは食べようとか、文化は年々淘汰されていっているし、元を辿ればなんの根拠もない言い伝えなのは知ってるけど、せめて日本人に生まれたんだから文化には浸って楽しんでおこうと。


でもそれをやってないからと言って、否定したり叩いたりすることはなく。

成人式に関しても、別に出席しなくてもいいと思うし、市長や代表の言葉を絶対聞く必要もないし、他人に迷惑がかからないならハメ外してバカやっても良いと思ってて。


で、自分は五年前、成人式に出席したんですが、いかんせん地元に友達がいない。

中高は大阪の私立に行ってたので、その友達は現地にはいないし、悩んで悩んで6年越しに、小学校の友達に連絡をする術を思いついたわけです。

当時私立に行った友達もちらほらいたので、記憶を辿って、僕をバチボコにイジメていたものの、卒業してからはお互いそれなりの仲になった、U君に連絡をしてみることに。


割とスマートに連絡がついたものの、彼から発せられた言葉は、Kと約束してるからそれでも良いかとのこと。


ぉぉー、、、いいよいいよー、、、


Kくんは小学校時代本当に微妙な距離感で、話したり遊んだりは少しあったけど、卒業してからは一切会っていない。なんなら思い出そうにも顔に靄がかかっている。

しかしそれを拒むと、当時単独行動が出来なかった僕は一人で成人式に行くルートが確定してしまう、それだけは避けたい。

元は同じ釜の飯( 林間学校のカレーとか )を食った人間だしいいじゃないかと自分を言い聞かし、ぼんやり承諾。


成人式当日、着慣れないスーツを着て待ち合わせ場所に行くと、二人は変わってるけど変わってないような、というか、Kくんに関しては「あー、なんかそんな顔やったね」みたいな。

揃ったので、では行きますか

と出発するも、道中会話が無い。


え?成人式、思ってた感じと違う。


とどのつまり、三人とも会っていない空白の6年間があるので、話すことが小学校の話か現状の話しかない。会うも地獄。


しかしながら三人は頑張っていたと今なら分かるんです。

徐々に氷が溶けるが如く、時間をかけて話は少しだけ弾んでいってたから。

結局、式が終わるまで三人は離れずに行動し、小学校の友達と再会したり、それぞれの個人の友達と会ったりと時間は過ぎ。

なんやかんやで式が終わった頃、これからどこに行こうか考えていた瞬間、一人が


「じゃー、帰りますか」



うそやろ


成人式って夜までが成人式じゃないの?


飯とか飲みとか行かないか勇気を振り絞り聞いてみると、中高の方で予定があるという一人と、そもそも成人式にそんなこだわりがなくて、親に行けと言われたから来た、もう帰りたいという一人。



あーね。


中高の友達は僕には数えるくらいしかいないし(というか中高のそういうのは声かかってないし)、でも成人式は楽しみたい。


完全に自分の立場が見えていなかったというか、温度差が異常だったわけです。


結局三人の、距離とか思い出とか現状とかが詰まったアイスキューブは溶けきらず、あの日から五年、今も連絡は一切なし。


でも別に行かなかったらよかったとか、そういうのは無くて、あの時一緒にいてくれた事に二人には感謝しているし、この出来事をきっかけに、当時一人行動が苦手だった自分が一人ラブホ程度は行けるくらいぶっ壊れたし、会場では当時少し好きだった女の子が子供連れてるのも見れたし、収まりとしては良いこともあったわけで。


今なら一人ででも、周りがどうなってるのか知らずに生きるなら、せめてどうなってるか観察しておこうとか、無い経験よりは有る経験精神で行ってる気はします。



でも結局大事なのって、大人になろうと自覚できているか、成人式迎えたら大人の仲間入りって勘違いしてるバカになってないかってとこで、別に成人式行かなくても大人になってる奴はいてるし、成人式行っても考えが幼稚なままのやつもいてるし。

そういう自分も未だに大人になれていないんですけどね。


だから「大人になれ」とは言える立場ではないけど、色んなきっかけを積んで自分自身を作っていくことで、人間は大人になるんじゃないかなとおもいます。これだけ積んだら大人!っていう目安も見えないんだけどね。


大人になる途中の皆様も、おめでとうございます。



-成人の日は、1948年に「1月15日は、おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と法律で定められました。(日本文化いろは辞典引用)